家を建てる事=ターニングポイント そのチャンスを見逃すな!

2016.05.03

 私たちの仕事は時としてそのお客様にとってのターニングポイントに出くわす場合があります。

 まだ厳しい寒気の続く2月のとある日、ひょんなことからお目にかかる機会を得て、そのご夫婦と新築計画を進めておりました。私たちの作品である、28年前のOB施主のお宅(5~6年前に大規模なリフォームをされた家)とか昨年竣工したお客様のお宅を訪問させていただきました。そこいらの生活感のない展示物と違い、『今までの家が冬寒かったので、今度作る時にはとにかく暖かい家にこだわって設計しました』とか『ここに掘りコタツが欲しかったんだ』などのナマの声を聴かせていただきました。そのおかげでご夫婦からはより具体化した要望を提示してくださいました。10年後の暮らし方、休日の過ごし方などを想像して、それらを取り入れたり、またこの要望は先に行ってからの事としようかなぁって楽しい打合  せをさせていただきました。それらと同時進行として、予算の検討も着々と進めておりました。今度お会いする際にははっきりとした方向を決め、具体的にいつからか、くらいのお話でした。  

 

 お約束の日 どうも様子がおかしい 何か不手際があっただろうか? 人にはある日突然何かが起きることがあります。 お話を聞くとそれは 旦那様の転勤が決まったとの事。 晴天の霹靂(へきれき)とはこうゆう事なのか? そもそも家を新築すると言う行為そのものがその人にとってのターニングポイントになると思います。なのにこのご夫婦にとってはそれと同時にもう一つのターニングポイントが訪れた事になります。

 こんな事ってあるものなのかなぁって感じたり、お互いにつかみかけたチャンスを手放さざるを得ない状況に落胆したりしました。 願わくは、ご夫婦のご健勝とご活躍を祈念すること。 そして何年かのち、この地にお帰りになり今度こそ新築と言う夢を実現して、新たなるターニングポイントを獲得して頂きたいと思います。

清 水

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